こんにちは
経済産業省は2018年7月発表で
2050年に全ての自動車を
EV、ハイブリッド車など
モーターを使った「電動車」と
する目標を打ち出しています
これからは
電気自動車の知識も
必要になりそうです
不慣れなHYBRIDバッテリーの
知識を入れましょう
ガソリン車に慣れていることから
思いもよらないことが
あるやも知れません
(出典元:https://www.photo-ac.com)
バッテリーの仕組みや
放電して動かないことが
あるのかないのか
過信で間違うことの無いように
ご一読ください
Contents
エクストレイルハイブリッド バッテリー上がり
まずハイブリッド車のバッテリーとは
◆モーター駆動用バッテリー(リチュウムイオン)
◆補機バッテリー(12V 鉛蓄電)
が搭載されています
搭載位置は後方バゲッジシート下になります
この2種類のバッテリーの役割
モーター駆動用バッテリー
エンジン始動時とEV走行時に
モーターを動かすための電力を送ります
補機バッテリー
エンジン・ブレーキ・ドアロックなどの
各コンピュータ制御システムの電源や
ナビゲーションなどの
電装系のパーツの電源の電力供給に
この補機バッテリー(12V)が
使われています
この補機バッテリーは
同クラスのガソリン車の
バッテリーに比べて
エンジン始動時に使わないので
容量が小さいです
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
クルマが始動状態であれば
エンジンが動いていなくても
充電が少なくなってきたら
駆動用バッテリーから
補充電しています
容量が小さくても
消費電力自体も小さいため
大きなバッテリーは必要ないのです
なので直接発電機とは
繋がっていません
補機バッテリーから
ライト類をはじめとしたエアコンや
オーディオといった電装品に
電気が供給されています
長時間エンジンを止めたまま
ライト類を点灯・オーディオを使い続けると
バッテリーに蓄えられた電力が消費されます
そして電力がなくなると
バッテリー上がりになります
ガソリン車のバッテリーよりは
酷使されませんので劣化は遅くなりますが
寿命は4年とほぼ同じです
このバッテリーの搭載位置も
後部床下もあって
常に点検がしにくく劣化に気づくのが
遅れることがありますので
早めの交換を念頭に置く必要があります
バッテリーが上がってしまうことは
寿命による充電不良が起こり
上がってしまうこともあります
駆動用リチウムイオンバッテリーの交換は
車の乗り換えになるでしょうが
補機バッテリーは先のとおり
知らずに劣化してしまった場合や
停車時の電装系の使い過ぎによって
バッテリー上がりが起こります
車検時には点検を忘れないことと
早めの交換が必要になります
エストレイルハイブリッド バッテリー上がり対処法
ハイブリッド車の
補機バッテリー上がりを
救援する方法
主にこの2通りのどちらかになります
◆ジャンプスタートによる救援
◆牽引による救援方法
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
救援方法を記載する前に
ハイブリッド車の救援で注意が
もっとも必要なことを次に記載します
救援要注意
①ハイブリッド車がバッテリー上がりの
別の車を救援することはできません
逆に
②バッテリー上がりのハイブリッド車を
他の車が救援することはできます
どういうことか?
①ハイブリッド車が救援できない理由
救援されるガソリン車の
エンジンが始動したとたんに
ガソリン車のバッテリーから
ハイブリッドのバッテリーに
大容量の電流が流れます
そのため
ハイブリッド車の電源系統や
ハイブリッドユニットが
故障する可能性があるのです
救援できないのは恐らく
リヤバッテリーと救援端子をつなぐケーブルが細く、
普通車のスターターを回すときに
必要な大電流(100~200A)に耐えられない
からだと思われる。
その他にも、
他車へ大きな12V系の電流を渡すことで、
駆動用バッテリーの高電圧から14Vを作り出す
DC-DCコンバーターにも
悪影響があるかも知れない
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
②ハイブリッド車が救援してもらえる理由
ハイブリッド車の補機バッテリーが
過放電になりシステムが起動しないときなど
ハイブリッド車のバッテリー上がりに備えて
エンジンルームのヒューズボックス内に
救援端子(+)が設けてあります
他車から救援してもらうときは
ブースターケーブルを互いの
プラスとマイナス(ボディアース)に
接続して5分程度チャージしてから
メインスイッチを押して
始動させることができます
基本的に、
ハイブリッド車の救援端子から
他車のバッテリー上がりを
救援はできません
これはトヨタのハイブリッド車でも
同じく救援できません
親切心から救援したくなりますが
そこは必要な知識を持って
JAFに任すことですね
余計なおせっかいで
損害賠償に発展では大変です
12V バッテリー上がりの症状
次のような現象で判断できます
◆ メーターが表示されない
パワースイッチ ON にしても表示されない
(ハイブリッドシステムが起動していない意味です)
◆ ヘッドランプが暗いや暗くなる
◆ ホーンの音が小さい
など
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
ではここから
バッテリー上がりで救援する
次の2通りの手順を説明します
◆ジャンプスタートによる救援
◆牽引による救援方法
ジャンプスタートによる救援
(12V バッテリーあがり時の対応)
ジャンプスタートとは
放電車(HYBRID)と救援車のバッテリーを
ブースターケーブルで繋いで
エンジンスタートさせる方法です
エクストレイルハイブリッド車の
12Vバッテリーは後部シート下に
配置されています
簡単に接続できる位置ではありません
そのため、フロントエンジンルームの
ヒューズボックス内に
救援端子(+)が設けてあります
この救援端子(+)に
ブースターケーブルを
接続して救援します
下図のように後部本体に
直接接続するのは
作業時間がいりますので困難です
《HYBRID車の電池の配置図です》
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
◆押しがけ始動ができません
◆ハイブリッド車を救援車として使えません
◆救援車には12Vバッテリー仕様の
車両を使ってください
◆ハイブリッドシステムが始動できないときは
パワースイッチを一旦OFFにして
10秒以上待ってから再始動してみます
接続手順
ボンネットを開けて
下図のように接続します
(以下詳細します)
《バッテリー接続手順一覧です》
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
ブースターケーブルを
用いて次の手順で接続します
1)ヒューズボックスのカバーを外します
(ツメを押しながら外します)
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
2)ヒューズボックス内のカバーを外します
(ツメを押しながら外します)
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
3)ブースターケーブル①を
ハイブリッド車のヒューズボックスの
⊕端子に接続します
(手前のボルトをクリップ止め)
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
4)手順3で接続したケーブルの反対側②を
救援車の12Vバッテリーの⊕端子に接続します
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
5)もう1本のブースターケーブル③を
救援車の12Vバッテリーの⊖端子に接続します
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
6)手順5で接続したケーブルの反対側④を
下図のようなハイブリッド車体に接続します
(手順3で接続した位置から離れた未塗装の金属部)
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
7)救援車のエンジンを始動し
エンジン回転数を少し高めにします
8)HYBRID車の
ハイブリッドシステムを始動します
HYBRID車のエンジンが始動したら
この接続手順とは逆順で外します
なお
ハイブリッドシステムを始動するときは、
ヘッドランプやエアコンなどはOFFにして
しばらくエアコンやオーディオを
使用しないようにしましょう
始動後、走行表示灯を確認します
• 走行可能表示灯が点灯する
リチウムイオンバッテリーの電力を
DC/DC コンバーターで変換し
12V バッテリーを充電しますので
そのまま走行可能です
• 走行可能表示灯が点灯しない
メーター部に
ハイブリッドシステム異常警告灯が
点灯した場合は車両運搬車等により
車両を移送してください
くれぐれもブースターケーブルの
接続間違いが内容注意しましょう
牽引による救援方法
けん引救援の場合は
フロントバンパーに
フックを取付けて
けん引してください
けん引フック以外のけん引は
周辺部品を破損する可能性があります
《けん引準備手順》
・トランクの工具入れの
「けん引フック」を取り出します
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
フロントバンパーに
けん引フックの取付します
①バンパーのマスクを取り外します
②けん引フックを回し入れます
③さらにしっかりとネジ込みます
(出典元:https://www.nissan.co.jp)
・けん引車とロープ等で連結します
・パワースイッチを ON にする
・セレクトレバーを N レンジにする
・パーキングブレーキを解除する
以上がけん引してもらうときの方法です
けん引フック覚えておきましょう
エクストレイルハイブリッド バッテリー寿命
ハイブリッドには
2種類のバッテリーが搭載されています
それぞれの規格・容量・目的が
まったく違う働きになっています
そして車体後部のシート下に
格納された形で設置されています
いつでもシートを外して
点検できるような
代物ではありません
バッテリーなので寿命がいつなのか
そしていつ止まるのかと
考えてしまいます
基本はディラーや整備工場で
点検時や車検時に確認してもらうことです
寿命について
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
駆動用バッテリー(リチュウムイオン)の寿命
これこそ触れるものではありません
このバッテリーはモーターに電力供給して
駆動させている大事なバッテリーです
劣化や寿命で供給能力が衰えてきますが
すぐにコツンと
止まってしまうことはありません
駆動するにはガソリンエンジンで
駆動できるからです
但し、EVで走るのが少なくなれば
当然にガソリンエンジンになりますので
燃費が落ちることになります
寿命の目安は
メーカー保証期間:5年・10万kmです
実質:15~20万km普通に走っているようです
エクストレイルハイブリッドの
販売はまだ新しいので
現在の中古車でも十分走れると
思われます
いまのところ
エクストレイルハイブリッドの
駆動用バッテリーの寿命を気にする
必要はなさそうですね
(日産リチウムイオンバッテリー)
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
日産が
リチウムイオンバッテリーの
採用は高効率らしです
トヨタのハリアーなどが使っているのは
ニッケル水素バッテリーです
リチュウムイオンバッテリーと比較すると
3年~5年で性能が半減するらしいです
そして重量が100㎏重いものらしいです
長くても7年位でニッケル水素は
交換することになるようです
これを理論づけているのが
それより古い登録車両が中古市場に
出ていないそうです
駆動用の電池交換は高いことから
交換より廃車の道に進んでいると
いうことです
補機バッテリー(12V鉛蓄電地)の寿命
補機バッテリーの役割は
ハイブリッドシステムを稼働させる
メカニズムのON・OFFを含め
制御してしています
ナビやオーディオ・内外の灯火制御
要するに駆動以外のソフト部門の
電力供給しています
電力補充は
駆動バッテリーから供給されます
その都度
12Vバッテリー内で充電が減れば
供給されますので
大きな容量も必要ありませんし
駆動用バッテリーの横で
ロスなく効率よく
供給してもらっている訳です
ガソリン車の12Vバッテリーよりは
持ちがいいと思います
それなりに小さい容量のため
交換時期はほとんど変わらず
4〜5年というところです
ガソリン車と同じく
ヘッドランプが暗くなったり
ホーンの音が小さくなったり
症状は同じですので
寿命を気づけると思います
12Vは消耗品と考えましょう
(出典元:https://www3.nissan.co.jp)
いかがでしたでしょうか
一言でバッテリーといっても
ガソリン車のバッテリーと
同じ感覚ですといけませんね
バッテリーの上がった車を見ると
ついつい助けてしまいそうです
気をつけたいと思います
最後までご覧いただき
ありがとうございました